釣り人たち
ある夏の夕刻。
日中の熱射が収まり、ほんのり9月の薫りがする風が頬撫でる頃。
釣りには良い塩梅じゃないですか。
ああ、あの二人も釣り糸を垂らしてらっしゃるーーー
純生「あー」
コウテン「どうした?」
純「ホントにサバしか釣れんなー」
コ「たまに宝箱が釣れるだろ」
純「あれのどこが宝じゃ。世の中にはもっといろんな魚がいるだろうに」
コ「ああ、ルアー次第でクジラは釣れるけどな。サバ釣る針でクジラが釣れるのは理不尽だけども」
純「理不尽すぎる。アデンのお堀でサバが釣れるのだって理不尽だ。あんなとこせいぜいフナとかコイぐらいだろ」
コ「んまあ、設定が雑という気はするわな」
純「サバが釣れるようなところには当然アジなんかもいるはずなんだがなぁ」
コ「ああ、アジか。そういえばこれを見てくれ」
純「ん? これはヘルナイフ?」
コ「そう。だけど見れば見るほどアジの干物の骨にしか見えなくなってくる」
純「確かに。ナイフなのに、なんか香ばしそうな雰囲気が漂っているな」
コ「もう、そうとしか見えない。なので困っている」
純「アジの干物は、美味いよなぁ」
コ「食いてぇなぁ」
純「炊き立ての白ごはんに味噌汁。おかずはアジの干物で」
コ「十分ごちそうだなー」
純「食いてぇなぁ」
コ「食いてぇなぁ」
純「サバもさあ」
コ「うん」
純「塩焼きや味噌煮ももちろん美味いんだけども、スペインとかポルトガルとかで食えるサバサンドってのも美味いのよ」
コ「ああ、玉ねぎとかと一緒にパンに挟むヤツ。美味そうだよなぁ」
純「食いてぇなぁ」
コ「食いてぇなぁ」
・・・
純「あー」
コ「どうした?」
純「ホントにサバしか釣れんなー」
コ「たまに宝箱が釣れるだろ」
こうして会話がループしながら、悠久の時は流れていくのでありました。
釣りってそういうものだと思うのですw
会話など挟む余裕なんかなかった、旧仕様のアグレッシブな釣りシステムが懐かしいです^^
もっかいやりてー!w